ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
桜の季節がやってきましたね。今年は3月になっても寒い日が多く、いつになったら咲くのやら…と待ち遠しく感じます。お花見の際は風邪をひかないよう気を付けてくださいね!
さて、建築工事と言いますと建物を「建てる」イメージのほうが強いと思いますが、実は「解体工事」も建設業において取り扱う仕事になります。
では、解体工事はどのような手順で行われるのでしょうか?
まず建物を解体する前に、その建物がどんな材料でできているかの確認が必要です。
というのも、コンクリートやアスファルトなどの“特定建設資材”と呼ばれる材料を使用した建物を解体する場合は、建設リサイクル法に基づく申請が義務付けられています。
これは廃棄物を再資源化し、産業廃棄物量を減らしていくという目的のためです。ほかにも、アスベスト(石綿;肺に入り込むと肺がんやアスベスト疾患などの重い病気を引き起こすことがある)を使用している建築物を解体する時にも、申請が必要です。
また、狭い場所で解体工事を行う時、一時的に道路に重機を置いて作業する場合は道路の使用許可申請が必要です。周囲に住宅などがある場合は、近隣の住民への十分な説明と、防音や飛散防止のための対策を行わなければいけません。
このように、解体工事は着工前の準備がとても大切になります。
では、いよいよ本工事に入りましょう。解体は基本的に、瓦(屋根)→内装(壁)・設備→躯体(建物の骨組み)の順に行います。今回は工場ですが、住宅の瓦も基本的に人の手で1枚1枚丁寧にはがします。スレート瓦(セメント瓦)の場合は、アスベストが含まれる可能性があるため慎重に撤去し、分別して処分します。
重機を使って解体するときは、騒音や振動、粉じんの飛散が発生しやすくなるため、周囲の環境に配慮しながら作業を進めます。
解体工事によって発生した細かい木くずやコンクリートガラなどは、ルールに従い適切に処理します。現在まだ解体中ですが、工事完了後には、現場を清掃して土地をきれいな状態にします。
今回は、解体工事についてお話しました。建物を建てるときはもちろん、解体するときにも着工前の準備と完了後の対処がとても大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
花粉症の方はまだまだ油断禁物ですが、皆さま良い春をお迎えください♪